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2025.5.30

【電子納品】ここを間違えるとやり直し!ありがちな失敗集

■  はじめに

電子納品は、公共工事などで求められる成果品のデジタル化対応のひとつです。
図面や工事写真、各種報告書を指定された形式・構成で提出する必要があります。
紙と違い「少しくらい違っても大丈夫」というわけにはいかず、仕様書や要領書に沿っていないと差し戻し・
やり直しが発生するケースも。
この記事では、現場でよくある電子納品の失敗例と、その防止ポイントをまとめました。

失敗例①:フォルダ構成が要領どおりでない

【ありがちな状況】
・提出先ごとにフォルダ階層のルールが異なる
・”写真” “報告書” “図面” が一階層に並んでいる
・所定のXMLファイルが入っていない、もしくは誤配置

【対策】 → 提出要領書・基準類を最初に確認し、 フォルダを確実に整備してから対応するのがおすすめ。

失敗例②:ファイル名のルール違反

【ありがちな状況】
・図面ファイルが “図面1.pdf” “最終図修正.pdf” など曖昧な名前
・工種名や図番、整理番号が抜けている

【対策】 → 要領書にある “ファイル命名規則” を見落とさない。自社独自の命名規則ではなく、提出先の
ルールを最優先に!

失敗例③:PDFファイルの作り方に問題がある

【ありがちな状況】
・スキャン解像度が低すぎて図面が読み取れない
・ページサイズがA4で統一されていない(図面が切れる)
・パスワード付きPDFや編集制限付きで提出してしまう

【対策】 → スキャン時の解像度・サイズ・モノクロ/カラー指定を確認。
PDF化のオプション設定も提出前にチェック!

失敗例④:CADファイルの形式・バージョン不一致

【ありがちな状況】
・SXF形式(.sfc/.p21)ではなくDWGやDXFで提出してしまう
・CADバージョンが古くて読み込めない、新しすぎて互換性がない

【対策】 → 指定形式・バージョンの確認は必須。
不安なら一度、納品前にテスト提出・チェック依頼をすると安心。

失敗例⑤:写真台帳が台帳として成立していない

【ありがちな状況】
・写真と説明の位置がズレている
・台帳に日付や撮影箇所の記載がない
・フォルダの分類が曖昧(工程別・工種別など)

【対策】 → 写真台帳作成ソフトを活用もしくはテンプレートで整える。
工種・工程などで分類し、ルールに沿った整理が必須。

まとめ

電子納品は、”見た目が整っていればOK” ではなく、 ルール通りに作られていることが信頼性と効率性の
カギ
です。提出後に差し戻しがあると、自社の負担も増え、提出先の信頼も損なわれかねません。
早い段階で提出仕様を確認し、必要なら専門業者の力も借りて、 「最初からやり直しがない納品体制」を
つくることが重要です。

弊社では、電子納品に精通したスタッフが仕様書の確認からデータ整理・成果品作成まで一貫してサポート
しています。「提出先に合わせた対応が不安」「やり直しにならないよう事前にチェックしてほしい」など、
現場の声に寄り添いながら、スムーズで確実な納品をお手伝いしています。

お困りの際は、ぜひお気軽に ご相談 ください。