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2025.4.28

【完成図書と電子成果品】準備のポイント

この記事はこんな方におすすめ

・発注者や元請け会社から「完成図書と電子成果品の提出」を求められた
・完成図書と電子成果品、何が違うのかよくわからない
・どう準備したらスムーズか知りたい

「完成図書」と「電子成果品」の違いとは?

項目  完成図書電子成果品使う場面
主な
目的
紙で提出
閲覧・保管用
維持管理システムへの登録
情報共有、データの再利用
保管・閲覧・監査対応 /
システム管理・検索・更新対応
提出
形態
紙(製本)発注機関ごとに定められた要領書、
ガイドラインによる
内容図面、写真、
各種報告書
CADデータ、写真データ、書類データ、
管理ファイル(XML等)

要領書・仕様書は「品質を統一するため」の基準

提出要領書や仕様書は、単に「決まりだから守るもの」ではありません。
どの工事でも一定の品質を保ち、誰が見てもわかるものを残す。
そのために設けられている、大切な基準です。
たとえ施工をよく知っている担当者が図面を描いていたとしても、
その基準を満たしていなければ、「見られる図面」「使える図面」にはなりません。
発注者は維持管理の視点で、この基準が守られているかどうかを厳しく確認します。

失敗しないための準備の流れ(例)

  1. 発注者と事前協議(要領書・仕様書を確認)
  2. 工事中から協議内容に沿って書類作成・整理
  3. 工事写真は要領書に沿って整理
  4. 完成図書と電子成果品の整合性をチェック
  5. 電子成果品はチェックプログラムでチェック
  6. 成果品の納品、必要があれば修正対応

まとめ:「未来に安心を残す」という視点を持つ

完成図書と電子成果品は、ただ工事を終わらせるための「書類」ではありません。
10年後、20年後、現場に関わる誰かが「これなら安心だ」と思える成果物を残すために。
その想いをもって、私たちは図面修正・写真整理・電子成果品作成のお手伝いをしています。

「仕様書の解釈が不安」「どう準備したらいいかわからない」

そんなときは、ぜひ一度ご相談ください。